夏場に暑くなってくると「だるい」「食欲がない」「やる気が出ない」などと感じる人も多いのでは?
これが、いわゆる【夏バテ】ですが、実はハッキリした定義はありません。いくつかの症状をまとめて「夏バテ」と呼んでいるのです。
2020年はウィズ・コロナとも言われる【我慢の夏】になってしまうことが予想されている中で、夏バテにまで見舞われるとツライものがありますよね。
夏バテ対策や予防のためには、早目に「これ、夏バテかも?」と自覚できることが大切です。早目に対策出来れば、早目に夏バテを解消することにもつながります。
そのためには、夏バテの症状をしっかり把握しておくことが大切ですよ。
夏バテの典型的な症状
夏バテの典型的な症状とされるものには次のようなモノがあります。
- 体がだるい
- 疲れやすい
- 食欲がない
- 冷たいものばかり飲んでしまう
- いつも眠たい
- 睡眠不足
- 熱っぽい
- 体がほてる
- 下痢または便秘が続く
これらの症状に一つでも当てはまれば、夏バテを疑ってもいいかもしれません。
意外なところでは「冷たいものばかり飲んでしまう」というのも「症状」に数えられているところでしょうか?
「夏バテじゃないよ」と強がりを言っても、こんな状態だとせっかくの夏を楽しめませんから、解消できるものなら解消したいところです。
実は「冷え」の方が暑さより夏バテ症状の原因になりやすい
実は、エアコンなどの空調が行き渡っていなかった昔は「夏バテ」よりも「夏痩せ」の方が主でした。
猛暑からくる体力の低下や食欲不振などが「夏痩せ」の症状の原因になっていたのです。
ところが、現代では気温と湿度の急激な変化に身体が対応し切れなかったり、過敏な反応をしたりして、自律神経のバランスが崩れて、夏バテの症状が起こることが多くなりました。
エアコン・冷房からくる身体の冷えと、室外の暑さとの気温差に身体が対応しきれない結果として、夏バテになってしまうということです。
その他、ストレスや睡眠不足なども夏バテ症状の原因になってしまいます。これまでにないストレスが予想される2020年の夏は要注意です。
また「夏バテ」という名前から夏場だけの症状と思いがちですが、湿気が多く気候の変化が激しい梅雨時・初夏、つまり夏の始まりも要注意です。
梅雨時・初夏も要注意
特に湿気が多い梅雨時は汗が乾きにくく、かえって身体を冷やしてしまい夏バテの原因となることがあります。
日本より暑くても湿気の低いハワイなどでは、汗がきちんと蒸発するので体温のコントロールが上手くいって夏バテにはなりにくいそうです。
実は夏バテが日本特有の症状とも言われるのは、高温多湿な気候にあるとも言われています。
夏バテになりやすい人とは?
日ごろから胃腸の弱い人や虚弱体質の人、神経質で環境の変化に過度に反応してしまう人なども夏バテになりやすいので要注意です。
特にまだ身体を調整する機能が未熟な乳幼児は脱水症状になりやすいので、周りの大人が気を付けてあげないといけません。
また、高齢者の場合も、暑さで上がった体温から熱中症を起こして衰弱する場合があるので、こちらも注意が必要です。
つまり、夏場に注意したいのは大雑把に言って、暑さからくる熱中症・脱水症状と、冷えからくる夏バテと覚えておきたいところです。
また、暑くなってくる梅雨時・初夏・そして夏場は、健康な人でも自分でも知らない間に疲労がたまっていきます。
そうなると突然、夏バテの症状が出てくるかもしれません。この季節の過ごし方にはくれぐれも注意が必要です。