夏バテは、体から『疲れ』が抜けにくくなっている状態です。
なので、『疲労回復』が夏バテ対策のポイントです!
『疲労回復』に効く栄養素と、どんな食事が良いのかをまとめました。
夏バテ予防&解消には『疲労回復』の栄養素
疲労回復の働きのある栄養素のうち代表的なものは3つあります。
★ビタミンB1
ブドウ糖をエネルギーに変えるのに必要な栄養素です。
ビタミンB1 が不足するとブドウ糖がエネルギーに変わりにくくなって、疲労物質である乳酸になってしまい、夏バテ症状を引き起こしてしまいます。
ビタミンB1 は汗や尿から排出されるし、またストレスが多いと余計に使われてしまうので、夏場はビタミンB1を積極的に摂る必要があります。
- ビタミンB1が多く含まれる食材
- うなぎ
- 豚肉
- 鯛
- ぶり
- 大豆
- モロヘイヤ
- 玄米
- ほうれん草
- ごま、など
★アリシン
ビタミンB1を効率よく摂取するのに必要な栄養素です。
ビタミンB1は、一定量以上になると体に吸収しにくい特徴があり、これを吸収しやすくするのがアリシンです。
また、アリシンにはビタミンB1の効果を持続させる働きもあります。
- アリシンが多く含まれる食材
- ニンニク
- ニラ
- ネギ
- 玉ネギ、など
★クエン酸
筋肉が疲れると乳酸がたまる、と言われますが、実は乳酸は疲労を回復させるエネルギーの材料になる物質でもあるのです。
クエン酸は、この乳酸を疲労を回復させるエネルギーに変えるのに必要な栄養素です。
- クエン酸が多く含まれる食材
- レモン
- オレンジ
- グレープフルーツ
- 梅干しなど
もちろん、これ以外にも栄養素はバランスよく摂取するべきですが、これら3つの栄養素が豊富に含まれた食材を組み合わせて献立を考えると、夏バテ症状に効く疲労回復メニューになります。
夏バテ解消メニューの例
- 豚しゃぶ(にんにくを薬味にして)
- 卵と玉ねぎのうな丼
- レバニラ炒め
- ゴーヤチャンプルー(豚肉を入れて)
- 酢の物(お酢の代わりにレモンを絞っても)
- 豆腐の肉あんかけ
- 玄米野菜カレー
とても組み合わせやすい食材なので、いろいろ試してみてはどうでしょう。
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■水分補給・ミネラル補給もしっかりと
水分補給も食事と同じくらい重要です。
ただ、冷たい飲み物を大量に飲むと胃腸の負担が大きいばかりでなく、血中のナトリウムが薄まって低ナトリウム血症を起こす危険性もあります。
水分補給は少しずつ何度も行うように気を付けてみてください。特に、ノドが渇いたなと思ったときには、もう体は水分不足になっています。早目はやめに、ちびりちびりと飲むのがポイントです。
また、飲み物は塩分やミネラルを含んだスポーツドリンクなどをうまく利用して、体の中のミネラル分が不足しないようにしましょう。
夏バテは日本特有の症状と言われています。ですので、梅昆布茶や梅干し、甘酒など日本に昔からある食べ物・飲み物は、日本の夏バテに効果的な栄養素がそろっていることに、最近注目が集まっています。
これらを生活に取り入れてみるのもいいでしょう。気持ちもすこしほっこりしますよ♪