梅雨バテ・夏バテの原因は自律神経の乱れ
夏バテ・梅雨バテと呼ばれる症状の多くは自律神経の乱れが原因です。
人間の体のエネルギー代謝のサイクルをコントロールするなど、体の働きのバランスをとるための様々な働きをしているのが自律神経です。
夏バテ・梅雨バテになると、体のしんどさや疲れが意識されてしまうので、自律神経の乱れと言われてもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
室内と屋外の寒暖差が自律神経を疲れさせる
ですが、エアコンの効いた涼しい室内と暑い屋外を行き来するなどの寒暖差が続くと、そのたびに自律神経が働いて体温を調節しようとします。
すると、何回も体温を調節する自律神経自体に疲れが溜まってしまって、うまく働かなくなってしまいます。いわゆる「クーラー病」「冷房病」なども同じです。
自律神経は体温調節だけでなく、人間の体のあらゆる働きをコントロールしているので、ここに疲れがたまってしまうと、夏バテ・梅雨バテの症状が現れてくるのです。
これを予防&解消するために押さえておきたいポイントはいくつかありますが、もっとも手をつけやすいポイントとして、食事・睡眠・入浴の3つがあります。
予防&解消のポイント① 【食事】
最初のポイントは食事です。
夏バテ・梅雨バテになると胃腸の働きが悪くなった、消化が悪くなったという経験のある方も多いと思います。
食事を改善することは、夏バテ・梅雨バテの予防&解消の第1歩です。
予防&解消に意識したい栄養素はビタミンB1
梅雨バテ・夏バテの症状を感じたら、最初に意識したい栄養素はビタミンB1です。
ビタミンB1は、自律神経の働きを整え、疲労回復に役立つ栄養素です。ビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変えるのに必要な栄養素であるだけでなく、脳中枢のバランスをとる働きもあります。
ビタミンB1 が不足するとブドウ糖がエネルギーに変わりにくくなって、疲労物質である乳酸になってしまい、夏バテ症状を引き起こしてしまいます。
【ビタミンB1が多く含まれる食材】
- うなぎ
- 豚肉
- 鯛
- ぶり
- 大豆
- モロヘイヤ
- 玄米
- ほうれん草
- ごま
- など
毎日、忙しくてなかなか食事に気を使うことができない、そもそも疲れていて食欲不振だ、などという方は、サプリを活用するのもおすすめです。
自律神経の働きをスムーズにして、体の内側から梅雨バテ・夏バテ予防&解消をしてみてください。
予防&解消のポイント② 【睡眠】
身体と神経を休めてくれる「睡眠」は疲れをとって、夏バテ・梅雨バテの予防や解消のために欠かせない大切なポイントです。
夏バテ・梅雨バテの症状を感じている方では、同時にしっかり眠れていないと感じている方も多いのではないでしょうか。
自律神経の疲れなどからくるストレスは、眠りを浅くしたり、寝つきを悪くしたりと、睡眠の質を落とす原因にもなります。
睡眠環境を整えて、しっかりと「質の良い睡眠」をとることを心がければ、身体と神経が休まって、自律神経が本来の働きを取り戻して体調不良から抜け出すことができますよ。
基本的にはしっかりと眠って、身体と神経を休めることが出来れば、夏バテ・梅雨バテの症状はすぐに解消することができると言ってもいいでしょう。
とはいえ、どうしても眠りが浅い、寝つきが悪い、寝ても疲れがとれないとお感じの方もいらっしゃるでしょう。その場合にポイントになるのが、次のポイント【入浴】です。
予防&解消のポイント③ 【入浴】
梅雨バテ・夏バテ対策として、一番、手をつけやすいのが『入浴』でしょう。
食事は準備があって夏バテ・梅雨バテで疲れている時には大変ですし、睡眠は忙しい時にはどうしても削らないといけないときがありますよね。
その点、入浴は基本的には毎日欠かすことがありませんよね。
わりと簡単な工夫で身体と神経をリラックスさせてくれ、自律神経の働きを整えてくれます。
最初に覚えておきたいポイントは入浴温度
身体と神経をリラックスさせるのに最適な入浴方法は、38~40℃のぬるめのお湯に浸かることです。
疲れていると熱めのお風呂でカツを入れたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、ぬるめのお湯にすることで、ながくお湯につかっていられて身体の芯まで温もり、身体と神経をしっかりリラックスさせることができます。
疲れているとシャワーで済ませて早く寝たいという方も、夏バテ・梅雨バテの予防・解消のためには、ぜひお風呂にお湯をはって入浴してください。
次に押さえておきたいのは入浴時間
入浴温度を38~40℃のぬるめのお湯にしたら、次に押さえておきたいポイントは入浴時間です。
夏バテ・梅雨バテの予防・解消に効果的なのは20~30分つかることです。
ぬるめのお湯にしておけば、それほど長く感じる時間でもありません。自分を湯せんするような感覚で、しっかりと身体の芯まで温めることを意識してリラックスして入浴しましょう。
料理をするときに強火で調理すると、表面だけ焦げて中に火が通ってないときがありますよね? お風呂でも同じことで、あまり熱すぎる温度で入浴すると身体の中まで温もりません。
また、不眠や眠りが浅い、寝つきが悪いなどの原因の多くはストレスです。入浴でリラックスすることは、睡眠の質の向上につながって、梅雨バテ・夏バテの症状を早く解消することにつながりますし、予防することもできます。
また、より入浴の温浴効果・リラックス効果を高めるためには入浴剤の活用もいいでしょう。夏でもしっかり温もるとスッキリしますよ。
予防&解消のポイント まとめ
このように、食事・睡眠・入浴を気にかけることで、夏バテ・梅雨バテの症状の予防&解消につなげることができます。
もちろん、その他にも適度な運動やかいた汗をこまめに拭くことなど生活習慣の改善や、水分補給、ミネラル補給も大切です。
ただ、食事・睡眠・入浴は、すぐに手をつけやすい対策として押さえておきたいところです。
せっかくの夏! ちょっとした工夫で健康で元気に過ごせるようにして、楽しんで乗り切りましょう!