暑い夏場には汗をたくさんかきますが、そもそもの汗のはたらきは体温調節。夏の暑さで体温が上がり過ぎないように、身体の熱を外に逃がすためのものです。
でも、クーラーで身体が冷え切ってしまうと、そのあと猛暑の外に出てもなかなか汗をかかないことがあります。
汗を上手にかいて、夏バテ防止!
これは発汗機能が低下していたり衰えていると起きてしまうことで、あとで突然ドッと汗がふき出してしまったりします。
そうすると必要以上に水分を放出してしまって脱水症状を起こしてしまったり、ミネラル分も排出されてしまって、夏バテの原因にもなります。
汗を上手にかくことは夏バテ防止に重要なことなんです。
気温が上がり始める時期から発汗トレーニング!
人間の身体には数百万個もの汗腺がありますが、汗を出すはたらきをしているのはその半数程度です。
汗を出す汗腺を「能動汗腺」といいますが、その数は幼児期にほぼ決まってしまい、増えることはないそうです。
汗を上手にかくには、もともとある能動汗腺の働きを改善し、発汗機能を高めてやることが大切です。その方法が、発汗トレーニングとか汗腺トレーニングと呼ばれるものです。
気温が上がって汗ばみ始める時期から始めると、夏バテ予防に効果的です。
ただし、発汗トレーニングの際に気を付けないといけないのは、水分補給。汗をかくにも、そのもとになる水分が不足していると、かえって身体の負担になってしまいます。
適切に水分補給をおこないながら、取り組んでみてください。
発汗機能を高める3つのポイントまとめ
① 運動で発汗機能を高める
発汗機能を高めるもっとも良い方法は、軽い運動を続けること。特に、有酸素運動をすると、手足など末端の血行もよくなり、自然に発汗をうながすことができます。
肌が汗ばむ程度を目標に、ウォーキングや自転車こぎのような軽い運動をします。無理をせず、最初は近所へ買い物がてらの10分程度のウォーキングでもいいので続けましょう。体温がゆるやかに上昇し、汗が少しずつ出る運動を続けることで、能動汗腺が刺激されます。
ただし暑い季節には、炎天下での運動は厳禁です。早朝か夕方~夜間にかけて運動をしましょう。運動時には、少量ずつでもミネラルが失われるので、かならずスポーツドリンクなどミネラルをふくむ水分を補給してください。
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高齢で体力が低下している方の場合には、室内でストレッチ(手足や関節を伸ばす)や軽い屈伸運動程度でもかまいません。ストレッチは血行をよくし、屈伸運動は筋肉を維持して基礎代謝量の増加につながり、それだけ汗をかきやすくなります。エアコンをきり、軽く息がはずむ程度を目標にしましょう。
ただし、高血圧気味の方は医師に相談してから運動を始めてください。
②入浴で発汗機能を改善する
暑い季節にはシャワーが気持ちいいのですが、発汗機能を高めるには入浴のほうが効果的です。腰くらいまで入れたぬるめのお湯にゆっくりつかると、汗がじっとり出てきます。そのあとでシャワーを浴びると、さっぱりします。
さて、問題はここからです。夏には入浴後に、裸でエアコンの風にあたる人が多いのですが、それは禁物。せっかく開いた汗腺が閉じて、休んでしまうからです。
汗がなかなか引かない場合でも、タオルでこまめにおさえたり(肌をごしごしこすると、表皮を荒らすのでやめましょう)、ウチワであおぐ程度にします。なれないうちはちょっと不快に感じるかもしれませんが、発汗機能を高めるトレーニングであることを忘れずに。
また、顔や頭、首などに大汗をかきやすい人には、反対に下半身(とくに足)が冷えやすい人が少なくありません。こうした場合にも、半身浴や足湯が効果的とされているので試してみましょう。
③食事で発汗機能を改善する
食事面では、豆腐や納豆などの大豆食品を多くとることが大切。大豆にふくまれるイソフラボンには、発汗を調節する働きがあります。
やはり大豆に多くふくまれるレシチンは、食事からとったタンパク質や脂肪をエネルギーに変えるときに必要となる物質です。
レシチンが不足するとエネルギー効率が低下し、汗をかきにくくなり、疲労しやすくなります。夏バテ予防にも大切な成分です。
高吸収のタオルで快適に発汗トレーニング!
とは言っても、汗をかくのを不快に感じられる方もいますよね?
そういう時は、高吸収のタオルを1本持って出るだけで気分が違います。サッと汗を拭きとることができますし、べとつき感が抑えられます。
室内にいる時も重宝しますし、夏場、このタオル1本もってるだけで爽快感が全然違います。
発汗トレーニングを始めるのが、ちょっと億劫という方もひとつアイテムをそろえるだけで、弾みがついて快適な夏に進めますよ!
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