暑い夏には、ついついお風呂はシャワーで汗を流すだけという方も多いですが、実は夏バテ予防&解消には湯船につかった入浴が効果的なんです。
でも、なんで夏の暑い日に身体をわざわざ温めるのが、夏バテ予防&解消に効果的なんでしょうか?
どうしてお風呂に入ると夏バテにいいの?
それは、自律神経と深い関わりがあります。
現代は冷房の効いた屋内が多く、しかも寒さを感じるほどの強い冷房をかけている場所が増え、外との温度差が非常に高くなっています。
そのため、屋外と屋内を出たり入ったりしていると体温調整をしている自律神経に異常をきたし夏バテの症状を引き起こします。
ぬるめのお湯につかることで副交感神経が刺激されて、リラックス効果が得られ、ぐっすりと眠ることができます。
質の良い睡眠が、夏バテに負けない健康的な身体に整えていってくれるのです。
自律神経と免疫力の関係
自律神経は、交感神経と副交感神経をあわせた総称で、交感神経が優位に働くと活動的な状態になり、副交感神経が働くとリラックスした状態になります。
とてもザックリした説明だと、「起きてるとき用」と「寝てるとき用」の自律神経がある、ということです。
ところが、スマホにテレビに蛍光灯にと刺激の多い現代社会では「起きてるとき用の自律神経」が、寝てるときにも働いてる状態をキープしてしまうことがあります。
この2つの自律神経のバランスが崩れると自律神経が乱れ、免疫力が低下してしまいます。
免疫力を低下させないよう自律神経のバランスを整える方法として、湯船につかる入浴は効果的です。
副交感神経を優位にすることで身体と神経をリラックスさせることで、免疫力がアップ。体調を崩しやすい暑い季節でも、夏バテしない身体を作ることができます。
夏バテ予防&解消に効果的な入浴方法
身体と神経をリラックスさせるのに最適な入浴方法は、38~40℃のぬるめのお湯に20~30分つかること。
ゆっくりと身体を温めることでリラックス効果が高まります。また、血管が広がって全身の血液循環が活発になると同時に、汗をかくことで身体の中の老廃物を外に出すことができます。
ただし、頭上の換気をよくしておかないと、のぼせてしまうことがあるので注意しましょう。単純に入浴中にお風呂のドアを少し開けて外の空気を入れるだけでも、のぼせ防止には効果があります。また、頭に冷たいタオルを置いておくとのぼせにくいですよ。
長くお湯に浸かっていることの苦手な人は、自分なりのリラックス方法を組み合わせたりすると、長湯も苦にならなくなります。入浴効果を相乗的に高める方法を試してみましょう。
半身浴
身体のみぞおちより下だけお湯につかる方法です。身体にかかる水圧が低いので、心臓に負担がかからず、長時間入浴するのにむいています。
また人間の身体は下半身のほうが体温が低いので、血液を全身に巡らせるのにも半身浴は効果的です。
汗が出にくいという人は、お風呂に入る前にコップ1杯程度の水分補給をし、お湯のなかに少量の塩を大さじ1~2杯(15~30g)いれてみましょう。汗の出がぐんとよくなります。
肩や首のコリには寝湯
肩や首がこっているときは、首のあたりまでお湯につかるようにしてみましょう。温熱の作用で首や肩の血行が促進され、浮力によって肩の筋肉の緊張がやわらぎます。
また浴槽が長い場合には、浴槽のふちに首を乗せ、首や肩に頭の重みがかからないようにする寝湯もオススメです。
足のむくみには温水&冷水シャワー
立ち仕事や冷房のために脚が疲れたり、むくんだりしたときは、ふくらはぎへシャワーをあててみましょう。
ふくらはぎの内側に温水を1分、外側に冷水を3~5秒ほど交互にかけると、血流がよくなりむくみがとれやすくなります。
入浴時のリラックス効果を高めて夏バテ対策
湯船につかった入浴で得られるリラックス効果は、夏バテの予防&解消に効果的です。自分にあった入浴スタイルでバスタイムを楽しんでみてはいかがでしょう。
たとえば静かで落ち着くような音楽をかけたり、アロマオイルや入浴剤などを利用して自分の好みの香りを浴槽にいれるのも効果的です。
また、アロマキャンドルなどで暗めにしたお風呂でゆったりと過ごすのも、神経を休めてくれます。
アロマオイルや入浴剤、アロマキャンドルなどはいくつかそろえておいて、その日の気分に合わせて使ったり、ローテーションで使ったりすれば、飽きることなく長めのお風呂を楽しむことが出来るかもしれません。
入浴で一日の疲れをとり、夏の暑さに負けずに元気な毎日を過ごしましょう。